スパイスの香りとともに銀のプレートが運ばれてきた。訪れたのは1月某日。この日のカレーは「新年あけましてプレート」だ。カレーはチキン、カボチャ、ビーツの3種類。チキンはコクがあってまろやか、カボチャはほっこりとした甘さ、ビーツはキリっとした甘さが感じられた。
「混ぜてもおいしいですよ」。出村孝幸店主の勧めに従って、思い切ってチキンから順にターメリックライスの上にかけていく。付け合わせの大根のアチャール、オクラのサブジ、マンゴーのピクルス、それにヨーグルトサラダのライタも一緒に混ぜる。それぞれの料理が混然一体となり、口の中で新しいカレーができあがった。