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封印の剣(2)

こんにちは。秋丸です。
前回は「封印の剣」のストーリーについてお話しました。今回はシステムについて綴り、ゲームとしての面白さに触れたいと思います。

※前回に引き続き、物語の重大なネタバレをこれでもかとさらけ出しています。

「ファイアーエムブレム」シリーズは戦争がテーマですから、戦闘に勝つことがストーリーを進めることになります。この戦闘ですが、たとえるならば各駒に「攻撃力」「攻撃に対する防御力」「攻撃を命中させる確率」「それを回避する確率」「必殺技を出す確率」といったステータスが付与されている将棋のような感じで、一方的に相手を攻撃し続けるだけで勝てる、というゲームではありません。自分の軍の兵をすべて動かしたあとは敵軍の兵が動き出し、それがすべて終わると自軍の兵を動かす番になる。というふうに「ターン制」で事は動きます。物理的な武器には「剣」「槍」「斧」、魔法武器には「理魔法」「光魔法」「闇魔法」があります。そしてそれは三すくみになっていて、剣は斧に強く(命中率が高く、威力も上がる)逆に斧は剣に弱い(命中率が下がり、威力も下がる)、同様に斧は槍に強く、槍は剣に強い武器になっています。また理魔法は光魔法に強く、光は闇に強く、闇は理に強いという、こちらも三すくみの関係になっています。これらの相性を考慮しながら進めていく工夫がこのゲームでは重要になってきます。

武器にはそれぞれ「耐久値」が設定されており、たとえば耐久値が20になっている武器は20回使うと壊れてなくなってしまいます。基本的に貴重で強力な武器ほど耐久値は低く設定されています。味方ユニット(ユニット=動かせる兵)は敵ユニットよりも若干強く設定されていますが、工夫なしでは敵を圧倒できるほどの強さはありません。そこで地形(森や砦など)による回避率の上昇や武器の相性などを総合的に見て、いかに自軍に有利な状況を作り出すかが肝になってきます。そして「ファイアーエムブレム」シリーズ最大の特徴ですが……敵味方問わず、一度HPが0になった(=死亡した)キャラは決して元には戻りません。
復活の呪文もありません。教会でお祈りすることもできません。げんきのかけらもポケモンセンターもありません。ヒロインだろうとお構いなしです。死んだら最後、二度と戦線に復帰することも操作することもできません。主人公のロイ君が死んだら即ゲームオーバーです。ちなみに「この配置では味方が死亡する恐れがあります」というような警告は一切出ません。これが戦闘を難しくさせている最大の要因です。最近のシリーズでは「カジュアルモード」という、HPが0になっても死亡扱いにはならず戦線離脱という扱いで次の章から復帰できるモードも選択することができますが、「封印の剣」ではまだ実装されておらず、完全に「HP0=消滅」です。
そのため、ここで味方をこの位置につけたら敵はどう動くのか、誰が誰に攻撃されるのか、敵はどんな武器を持っているのかなどをしっかりと見極めないとうまく進められないというバランスになっています。さて、このように難易度が高いゲームですが、この「封印の剣」を完全にクリアしようと思うと更に難易度を上げてくれる要素があります。それは「神将器」を手に入れるための「外伝」という要素です。特定の章で特定の条件を満たすと進むことができる外伝章をすべてクリアし、さらに特定の手順を踏まないと、イドゥンと対峙し彼女を救うことはできません。具体的には…

・物語8章、ユニット「リリーナ」を生存させてクリアせよ
・12章、敵の間接攻撃を搔い潜って20ターン以内にクリアせよ(10・11章で西の進路を取った場合はユニット「エルフィン」の生存も条件)
・14章、砂漠で足場も視界も悪い中で一発攻撃を喰らうと即死するユニット「ソフィーヤ」を介抱しながら25ターン以内にクリアせよ
・16章、敵として登場し味方にも同盟軍(操作できない味方)にもならないユニット「ダグラス」を倒さずに(!?)クリアせよ
・20章、サカ地方を選んだ場合はユニット「スー」「シン」「ダヤン」を、イリア地方を選んだ場合はユニット「ゼロット」「ユーノ」を生存させて25ターン以内にクリアせよ
・21章、19人の味方ユニットで130人の軍勢を捌きながらユニット「ミレディ」「ツァイス」を生存させて30ターン以内にクリアせよ
・上記の条件を満たし、出撃した各「外伝」マップを攻略することで手に入る「神将器」を22章クリアまで決して壊さず(1つでも使い潰したらアウト)すべての「神将器」を揃えよ
・敵の残党を掃討した先で待ち構える魔竜「イドゥン」を主人公ロイの専用武器「封印の剣」でトドメを刺せ(他のキャラ・武器で倒したらアウト)
・味方の神竜ユニット「ファ」を終章クリアまで生存させよ

これほどの条件を達成しないとイドゥンは救われません。ひとつでも漏らしたら「アウト」です。ちなみに外伝に行く条件を漏らして「神将器」を取り損ねるか「神将器」をひとつでも壊してしまった場合はそもそもイドゥンに会うことすらできず、ゼフィールを倒したあと伝説の真相も知ることなく、消化不良のままおしまいです。

すべて達成した先でたどることになるルートではイドゥンと対面することができます。封印の剣は操る人の心を反映させる力を持っており、イドゥンを助けたい、救いたいと願いながらトドメを刺したロイ君の心はイドゥンにも届き、彼女は死亡することなく救出されたのち、竜と人が共存する「ナバタの里」でゆっくりと心を取り戻していきます。様々な障壁を乗り越えた先で、ただ命令に従うだけの存在だったイドゥンが「…クスッ」と笑ったときは達成感を覚えたものです。難易度は高いゲームですが、その分伝承の真実が明かされたときの「そんなまさか」や、イドゥンを救えたときの「ついにやったぞ」は用意されており、面白いゲームです。

いかがだったでしょうか。とっつきにくそうな印象を与えてしまったかもしれませんが、「ゲームをそこそこ以上にやっていて慣れている」という方にはぜひおすすめしたいゲームです。今ならSwitchオンラインの追加パックに加入することで快適にプレイすることもできます。興味が湧いたという方は、この機会にやってみてはいかがでしょうか。
ここまでお読み頂きありがとうございました。秋丸でした。

【封印の剣 キャラクター】
https://www.nintendo.com/jp/fe/characters/series/06.html

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