6月 「Let’s try」

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南空知わくわく体験

第三回

岩見沢アール・ブリツトギャラリー0530
アール・ブリュットギャラリー職員の横川ひとみさん

5月、北海道では緊急事態宣言が出され、ほかのまちにはなかなか行けない自粛中の毎日。こんな時こそ地域で普段行ったことがないところに行ってみたいと思い、出かけたのが、「岩見沢アール・ブリュットギャラリー」だ。
このギャラリーでは、今、「COLORS」という企画展が開催されていて、その名の通り、色づかいが特徴的なものばかり。どの作品を見ても明るさを感じた。色使いが明るいのももちろんあるが、それ以外にも、あたたかい明るさを感じる理由がある気がして、それが何か気になって作品をみていた。
アール・ブリュットを見るのが初めての自分に、職員の横川ひとみさんが丁寧に説明してくれる。説明に沿ってゆっくりみていくと、さまざまなタイプの絵が飾られているのがわかる。絵の具などを使い動物など大胆に表現する絵から、色鉛筆やボールペンなどを使い細かく鮮明に描く絵、クレヨンを使い思った事や考えている事をそのまま紙に表現する絵。

  • 岩見沢アール・ブリュットギャラリー 4条通りにあるので、バス待ちのちょっとした時間に寄れる

今回の展示のチラシにもなっているのが七飯町の佐藤朱美さんの作品。佐藤朱美さんは絵の具を使う作品が多く、色を塗る際に色が見えてくるという。すぐ見えてくる時もあれば見えない場合もあるので、色をのせるまでに半月もかかる事があるのだそう。見えてくれば描き、見えてくれば色を塗る、その繰り返しで1枚が完成する。深川市の得能サチ子さんは水性ペンや油性ペン、ボールペンなどを使う作品が多く、細かいタッチで描かれる動物や模様が特徴だ。小さい作品で3ヶ月かかり大きい作品で半年もかかるのとのこと。元々は図鑑などを参考にした動物など生物の作品が多かったが、段々と生物と細かい模様の作品が増えてきて、水玉や雷などをモチーフにした綺麗な模様だけの作品を描くようになったのだそう。当麻町の吉田幸敏さんはクレヨン、色鉛筆などを使い、思ったこと、感じたことを自由に描き、純粋に楽しんで描いているのだそうだ。色もカラフルで何より感じた事がそのまま表現されている感じが伝わってきて、自分も楽しくなってくる。
「へんなかたち」や「顔シリーズ」というのを描いたり動物をモチーフにした絵など、とにかく表現力がすごい!と思った。
剣淵町の日當学さんの焼き物は、ユニークでちょっとにやっとしてしまう感じ。館内の真ん中にあって存在感が圧倒的だった。
全部見終わって、実感したのは、描いたり創ったりする人の性格が作品に表れるんだなとということ。自分が明るくあたたかい感じを受けたのは、その人たちを感じたからなのかもしれない。コロナで暗くなるニュースも多いが、アール・ブリュットを見たら元気になれると思った。

アール・ブリュットとは
「アール・ブリュット」とは、フランスの画家ジャン・デュビュッフェが1945年に提唱した概念です。「生(き)の芸術」を意味し、障がいのある人による作品だけではなく、正規の美術教育とは無縁の、既存の芸術概念や流行、伝統の枠にとらわれない作品を指しています。

現在開催中の展示「COLORS」 2021年6月22日(土)まで

岩見沢アール・ブリュットギャラリー
住所:岩見沢市4条西3丁目3
電話:0126-35-7715
開館時間:午前10時から午後5時
休館日:水曜日、日曜日、祝日
駐車場:3台(4-3パーキング内)
入館料:無料

ライター : 栗林 歩登

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