5月 グルメマガジン


畑の中のレストラン
「EKARA」

MIKASA

田園地帯の中にぽつんと佇む「畑の中のレストラン EKARA」

「スープの冷めない距離」にある自社農園で栽培された野菜をはじめ地域の食材を使った料理で、訪れた人を豊かな食の世界へと誘う。ランチは「畑」「森」「空」の3種類。いずれも旬の食材を使った5~7種類の前菜の盛り合わせ「農園のプレート」が付く。

丸い白皿に盛り付けられた前菜は、まるでマルシェの鳥観図のようで、彩り豊か。金子智哉シェフは「野菜そのものに力があるので、加工し過ぎないようにしている」と話す。

石窯で焼く自慢のピザは、定番のマルゲリータをはじめ季節によって5~7種類。道産小麦で作った生地を4日以上寝かせることで、小麦本来のうま味と香りを引き出す。ピザも含め調理に使う熱源は薪や炭火など「生火」にこだわる。旬の食材を使ったスイーツも全て手作りという。

EKARAは、この地で農家3代目という鈴木秀利さんが、2019年4月にオープン。札幌で有機野菜の販売店「アンの店」も経営しているが、「農村で取れた作物を消費地に届けるだけでなく、逆に農村に来てもらいたいと考えた」と、EKARAをオープンした理由を語る。
EKARAは、レストランだけでなくコテージも併設しているオーベルジュ。季節や時間によって、さまざまな表情を見せる田園風景を楽しんでほしいと、窓を大きく設計し、テレビもあえて設置していない。

鈴木さんは「1分でも1秒でも長く滞在し、農村を感じてほしい。ここから道の駅やワイナリー、ジオパークなどにも立ち寄ってもらえたら最高ですね」と笑顔で話す。

【ぷらすわん】6~7月には、自社菜園で栽培された春菊のピザを提供。焼きたてのピザの上に、旬のみずみずしい春菊を手で2つかみほど盛り付ける。葉先と穂先しか使わないため、強い甘みと香りを楽しむことができ、「春菊が苦手な方にもおススメ」と金子シェフ。

【お店情報】
畑の中のレストラン「EKARA」
三笠市萱野158-1
営業時間〈夏季〉ランチ午前11時~午後3時、ディナー午後6時~8時半
    〈冬季〉ランチ午前11時半~午後3時、ディナー午後5時~8時
定休日 〈夏季〉火曜、〈冬季〉月・火曜
座席数  25席
℡01267-2-5530

ライター : 末永 直樹

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