4月 グルメマガジン

カフェ「キビタキヒュッテ」

IWAMIZAWA

「落ち着ける場所をつくりたかった」喜多俊郎店主は話す。

岩見沢市の住宅街に2020年12月、オープンした隠れ家的なカフェ「キビタキヒュッテ」。お店は築50年以上の木造2階建ての空き家を喜多さんが2017年に取得し、こつこつと自ら改装して完成にこぎ着けた。
客席側の天井を取り除いて吹き抜けにし、梁を見せて開放的に。腰板や厨房側の壁には木目の浮いた板を張り付け、木の温もりあふれる空間に仕上げた。薪ストーブや木製オルガンなども、よくなじんでいる。「予想したより、ずいぶん時間がかかってしまいましたが」。喜多さんは屈託ない笑顔で話す。
料理は3種類ほど用意。野菜はできる限り有機栽培の地場産品を使い、どれも丸みのある優しい味に仕上げている。

カレーはスープのようにさらさらで、スパイシーだが玉ねぎの上品な甘みが感じられる。喜多さんは2012年まで11年間、市内でスープカレー店を営んでいたが、「当時は鶏ガラ、豚骨などの動物性の材料でダシを取っていましたが、今は野菜の旨味を生かしています」。炊飯後に3日間じっくりと寝かせた酵素玄米はしっとりとした食感で、優しい味のカレーによく合う。

5種類ほどあるスイーツも全て手作り。中でも、どこか懐かしい見た目の「プリン」が人気という。きめ細かくなめらかな舌触りで、甘さ控えめ。苦みのあるカラメルとの相性もバッチリだ。パウンドケーキやチーズケーキ、マフィンなどもある。コーヒーとともに楽しみたい。

2階は貸しスペースとして貸し出しており、ウクレレ教室などが開かれているという。「ミニライブや教育大生の発表としても使ってもらい、人が集まって交流する場所にしたい」と喜多さんは話す。

: ぷらすわん
食器は北欧を中心としたヴィンテージものにこだわる。スピーカーも北欧のデンマーク「バング&オルフセン」製。心地よい音楽が、木の温もりあふれる空間を満たす。

: お店情報
カフェ「キビタキヒュッテ」
岩見沢市春日町4丁目22-4
営業時間 午前11時~午後5時
定休日 月~水曜
(その他の曜日も臨時休業の場合がある、2月末時点)
座席数 14席
℡ 0126-38-4658

ライター : 末永 直樹

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