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アナログ・イラスト制作(2)

職人Tです。秋丸さんの『イラストエッセー』後編でございます。


こんにちは。秋丸です。
アナログイラスト制作後半は色塗りと画材の話を中心に広げていきたいと思っています。

さて、まずはアクリルガッシュのセットの話です。前回書いたとおり、アクリルガッシュは乾きやすいため色を作っても塗っているうちにパレット上で固まってしまい、また作り直すことになるということが多々あります。
そこで今回はジャパネスクカラー24色セットを購入しました。チューブから出してすぐ塗っても生っぽさがなく、深みのある色が出せます。

https://www.turner.co.jp/brand/agj/agj24cb-2/

アマゾンやモノタロウ、楽天市場などで買えるようです。
ただし、やはり24色しかないと足りない色も多くあります。そのため、自分のよく使う色は都度単品で購入するといいと思います。今回私は通販で肌色や青などを補う形で購入しました。

最初にベースとなる色を置いていきます。肌色は試しに買った色をそのまま使ってみましたが、やはり理想とはちょっと違うので画材屋まで行ける人は直接行ったほうがいいかもしれません…。今瀬(寅)の着物の衿はちょっと濃すぎたのでこの色を影に使いたいと思います。

ベースカラーを塗り終えたところです。小春(卯)の首のファーがムラになってますね…まだまだ練習不足です。
ここから影の色を置いていきます。影になる色を自分で作る場合、黒を足すのではなく、ベースカラーを暗くした色(肌色なら茶色、ピンクなら紫、水色なら紺色など)を混ぜると鮮やかさを失わずに色が作れます。今回、持っている色が少なかったため影の色はほとんど自分で作りました。
絵柄にもよりますが、顔の影はあまり描き込まないほうが可愛く仕上がると思います。

ここからは仕上げです。コピックマルチライナーという、主線を引くのに適したペンを使って上から主線を引いていきます。

https://copic.jp/product/multiliner/

今回私は0.1mmの全色セットを購入しました。中には0.03mmなんていう細さのものもあるようです。すごいですね。
これも影の色づくりと一緒で、地の色より濃い色で引くと綺麗に仕上がります。

影に重なる濃い場所はブラック、そのほかはブラウンやコバルトを使いました。
アクリルガッシュのジャパネスクカラーはざらざらした質感も特徴のひとつで、ちょっとインクがかすれてるように見える場所もありますが、買ったばかりです。

これで完成です!

次はどんな絵を描こうかな。
デジタルのほうが色を作るのも塗るのも圧倒的に速いし、何度でも塗り直しができるという利点もあるし、お金もかからないのですが、アナログにも「色を塗ってる」感や、やり直しが効きにくい緊張感、色を作る楽しみ、世の中にはどんな絵の具があるのか探る楽しみなど、手を出してみる価値は多くありました。今後は気が向いたときにアナログイラストもやってみようと思います。

余談ですが、
普段からアナログで描いている方が「アナログイラストは実物を見てほしい」と仰っていた意味が今ならよくわかります。これは…デジタルでは決して表現できない質感がありますね。これもアナログの醍醐味かもしれません。
ここまでご覧頂きありがとうございました。秋丸でした。

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